2020年02月09日
「おにとり橋」の謎。
こんにちは。ばやしです。
上松やの向かいに、湯川という小さな川が流れています。
この湯川に沿って宿から石湯に向かい、さらに道を進んだところに「おにとり橋」という橋があります。
漢字で書くと「御荷取橋」。
何か荷物、それもちょっと大事な物の受け渡しに因んでいそうですが、この「御荷」が何なのかずっと気になっています。
場所的には、地元で龍神が住むとされる「夫神(おかみ)岳」からの道(右側)に、左から道が合流するポイントです。
この左からの道は「日影」という集落に通じていて、別所交番近くの解説文によると、かつては別所と松本をつなぐ街道だったようです。
2018/09/20
では「御荷」は何なのか…。
かつての別所は「温泉街」「門前町」に加え、「養蚕」でも栄えていました。
現在も山中に風穴が保存されているほか、石湯のそばには養蚕の蔵が残されています。
例えば、街道で運ばれたであろうこのお蚕様が、「御荷」。
また、松本藩主は参勤交代する際、松本~青木村間にある保福寺峠(東山道)を越えていたそうです。
別所からの道が保福寺峠に通じていたとして、もし藩の役人などが別所温泉に立ち寄ったのなら、温泉街の入口で預かったその荷物が「御荷」。
あるいは、夫神岳から幟行列を作る7月の儀式「岳の幟」はここを通るので、この幟が「御荷」。
または、北向観音に縁があり、能や歌舞伎にもなった平家の鬼退治伝説「紅葉狩」にちなんで「鬼取橋」だったのか…?
想像は尽きません。
別所の中には、気になる昔の遺産がところどころに残っています。
昔の別所の姿が明らかになれば、街の新しい見方ができるかもしれません。
別所を歩かれるときは、ちょっと変なものも、探してみてくださいね。
では。
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Posted by 上松や やなぎ&ばやし at 15:03│Comments(0)
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